1日コース 自転車or車
その酒田繁栄の立役者 日本一の大地主と呼ばれた本間家ゆかりの地を巡って、当時の繁栄ぶりを感じましょう。
酒田駅で無料観光自転車を借りて、自転車での周遊もおすすめです。
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本間家旧本邸:長屋門と薬医門
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二千石の格式を備えた長屋門と屋敷の東側にある薬医門の2つの門があり、長屋門は特別な時のみ使用していました。本間家は商人であるため、普段は「くぐり戸」だけを使用し、身分をはっきり区別して生活していたそうです。
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本間家旧本邸:伏龍の松
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樹齢400年以上の赤松。玄関の屋根に覆いかぶさるように生えており、本間家では「門かぶりの松」とも呼ばれています。「奢り高ぶらず、常に低姿勢でいなさい」という本間家の精神を表しています。
赤松は内陸部に多いため酒田で赤松が生育するのは珍しいのだそう。大火を免れ、400年以上生き抜いてきたたくましい赤松のパワーをいただきましょう!ぜひ記念写真におさめたい撮影スポットです。
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本間家旧本邸
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1768(明和5)年、本間家3代光丘が藩主酒井家のため、幕府巡見使用宿舎として建造したお屋敷で、書院造りの武家屋敷と本間家が生活した商家造りが一体となった全国的にも珍しい建物です。その後拝領し、本間家代々の本邸として使用されてからも、武家造りの建物は特別な時にしか出入りできない場所でした。
商人が幕府巡見使を迎える藩のためにこのようなお屋敷を建造して献上するのは珍しいこと。本間家の繁栄ぶりをうかがい知ることができます。
※幕府巡見使…将軍の代替りごとに特派された役人
※書院造り…平安時代の公家住宅の寝殿造りを基とし、近世初頭に確立をみた武家住宅
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本間家旧本邸:お庭
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北前船が持ち帰った石が置かれています。上方に米などを運んだ帰りは積み荷が軽くなり船が不安定になることから、北前船が交易した先の港でその土地の石を積んで船を安定させました。
北海道の神居古潭石・佐渡の赤玉石・伊予の青石、灯篭には岡山の万成石など全国の石が配されており、庭の一角の石だけでも家が1軒建つほど高価なものなのだそうです。
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本間家旧本邸:別館「お店(おたな)」
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本間家は初代原光が「新潟屋」というお店を開業したことから始まりました。別館「お店」は本間家が代々商いを営んだ場所で、現在は商人としての本間家を紹介しており、実際に使われていた帳場や度量衡、行灯等の照明具、看板などが展示されています。当時多かった火事に備えて本間家が用意した消火道具も展示さており、本間家が地域とともに歩んでいたことをうかがい知ることができます。
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下日枝神社 裏参道
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お寺が立ち並ぶ寺町通りを越え、石畳が続く舞娘坂を上ると下日枝神社の裏参道へ。
裏参道の鳥居は瓦が載った珍しい造り。てっぺんに三角形の屋根がある独特な形の「山王鳥居」で、合掌鳥居とも呼ばれます。西郷隆盛が書いた神額が掲げられています。
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光丘神社
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私財を投じ酒田の人々のために力を尽くした本間家の三代 光丘を祀る神社。商人としてだけではなく植林などの公共事業に尽力した功績を慕い、町の有志が建設しました。
「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」と詠われるほど財力があった本間家。お参りすると金運が舞い込むかも!?
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下日枝神社
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今の社殿は1784(天明4)年に本間光丘によって建立されました。このとき光丘は日和山や港に到る参道を作り、ここを拠点に防砂林の植林を始めます。風砂の被害に悩まされていた酒田の人々のために光丘は私財を投じてこの地に松林を定着させました。
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本間美術館
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本間家が創始者となり1947(昭和22)年に開館した美術館。本間家が大名から拝領した品を中心に、当主が好んだ茶道の器物や現代美術などが展示されています。
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本間美術館 鶴舞園(かくぶえん)
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鳥海山を借景にした池泉回遊式庭園。1813(文化10)年に本間家四代目当主光道が築造しました。池の中島に鶴が舞い降りたことから「鶴舞園」と名づけたとされています。2012(平成24)年に国の名勝に指定されました。ミシュラングリーンガイドジャポンで★★の評価を得ています。
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本間美術館 清遠閣(せいえんかく)
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藩主酒井侯が領内巡視をする際の休憩所として本間家四代目当主光道が建てた別荘で、酒田の迎賓館としても使用されてきました。
京風の木造建築で庭園との調和も素晴らしく、見ごたえがあります。清遠閣内には、喫茶室も。鶴舞園を眺めながら癒しのひとときをどうぞ。
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酒田駅
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酒田駅、到着。
お疲れ様でした!